2009年5月5日火曜日

雪だるま がんばっていきまっしょい

 雪だるまの絵は、娘の描いてくれたものです。

 雪だるまの絵ということで、映画・磯村一路監督、田中麗奈のデビュー作『がんばっていきまっしょい』を思い出しました。主人公の 悦ネェ (田中麗奈)が入学早々の数学のテストで答案用紙に落書きをしますが、それが雪だるまの絵でした。教師が、“これはベルばらのオスカルか”と時代を感じさせるセリフを言います。彼女は「いえ、雪だるまです。・・・手も足も出ない(問題が解けない)」と答え立たされる、印象的なシーンです。そういう意味で言えば、今の私にぴったりでもあります。
 
 この映画は、1976年から映画は始まります。美しい瀬戸内海の入り江が何度か印象的に映し出されます。ボート部というなじみのないスポーツにも、親しみを感じてしまいます。あの海で親しい友とボートを漕ぎたい、そういう経験を持っていたらどれほど青春の思い出が貴重なものとなったか。ちなみに、彼女たち(5人)はコックスフォアという、重たい艇と漕ぐのも難しそうなのが、よく描かれています。彼女たちは、高校生らしいにぎやかさもありますが、ひたむきにボートに向かいます。ドベ(最下位)脱出が目標ですから、高校野球のような根性とか学校の名誉といった下品さがないのが好ましい。

 この作品は、1998年キネマ旬報日本映画3位、田中麗奈が新人女優賞を獲得しています。
 腰を痛めた 悦ネェ が行く温泉・道後温泉も懐かしく思い出して、私にとって大切な作品であり、たびたび鑑賞しています。
 主人公たちが通う高校の応援の掛け声“がんばっていきまっしょい”も私の大切なキーワードです。
 ちなみに、TVでもリメイクされましたが、30分ほど見ただけで鑑賞放棄、どんな作品だったのでしょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿