1年以上ご無沙汰でした。
  たぶん多くのブログと同じで、数回記述すると面倒になり、思っていたほどの楽しみも感じられないため、ITの世界のゴミとなってしまったのです。
  最近、PCの不調などがありいじっていたら、忘れていたブログの存在に気付いた次第です。
  今度は、自分の純粋な楽しみのために書きづつけてみよう、記録してみようと思い立ったのです。
  まずは、読書の記録から。
  2008年7月の初版ですから、2年前に発行されています。
  個人的感覚からこの本を手に取ることができませんでした。本の表紙に、無農薬・無肥料でリンゴを栽培することに成功した木村氏の笑顔が写っています。この笑顔がなぜかうっとうしく感じられました。よくある無農薬教の宣教ではないのかと思いこんだのです(誤解)。
  もともとがNHK「プロフェッショナル仕事の流儀』からできた本です。その後も、メディアに取り上げられることも多く、結局安易な取材を誤解してうっとうしい内容に違いないと勘違い(誤解)。
  本の著者は、石川拓治さん。たぶんNHKの依頼から仕事を始められたのだろうけれど、1年半にわたる取材をして完成させている。複雑な性格の木村氏やリンゴというなじみの果物の知らないことばかりの製作現場や歴史を、わかりやすく書いている。相当の実力の持ち主に違いない。
   木村氏が、6年にわたって試みた無農薬・無肥料のリンゴの栽培が何の成果も見出さず、失意のうちに自殺を決意して岩木山に上る場面が圧巻。(表紙の笑顔が、単なる愛想笑いでも照れでもないことが分かった。)
  本のタイトルに『奇跡』が使われているが、納得させられる内容です。たぶん、木村氏にしかできなかったことであるし、いくつもの偶然もあって、現在がある。
  
  
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